ずっと、偏頭痛があったんです。多い時には月に2・3回あって、それで主人が、あまりにも多いから「一回脳ドックを受けろ」って言って、主人が××重工に勤めていて、そこの××病院ってあるんです。そこだったら社員さん関係はお安く受けることが出来てたんですよ。それで、脳ドックと人間ドックと受けて、それで、脳ドックの結果動脈瘤がありますね。ということになって。
初めて病院に来て、「カテーテル検査をしましょ」ということで、それで受けたんです。カテーテル検査自体も危険な事もあるでしょ、それはやっぱり怖かったですけど、けどそれを受けてみないことには詳しいことが分からないから、受けて。自分にそういう動脈瘤なんてもう、人ごとみたいに思っていたのが、自分自身にあって、やっぱし、最初に、脳ドックを受けて検査して分かったのが●月20日ですね。うん、それから後、その聞いた帰り道でもジワーっと涙が出てきて、だけど、家族の前では心配かけるとダメだから明るくしててね。
やっぱりね、50%近く死の宣告されたような気持ちはありましたね。まあ、手術したら治るのかなぁという気持ちはあったけど、その手術自体がさっき言ったようにデメリットがいっぱいありますでしょ、危険な部分も、やっぱりそれを聞いてから検査を受けるまでと、実際手術を受けるまでの気持ちというのはやっぱり違いますよね。だから、もっと検査を受けた以降の方が50%以上自分はもう死んじゃうんのかなぁとか、家族と別れちゃうんかなぁとか(涙を流す)…。
もう正直、洗い物しながらボロボロ泣いたりとか、ワンちゃんのお散歩に行きながら…「この子達と何回お散歩に行けるかなぁ」とか、やっぱり悲観的になるでしょ。そういうので本当に一人の時には何回も泣きました。うん。やっぱり破裂したら、そのクモ膜下出血というのがあったから、2・3日でカテーテル検査をして、それでややこしい場所で、その時先生に説明を聞きますよね、やっぱし、開頭手術にしてもカテーテルの手術にしても危険な面とかいろいろありますでしょ?!私の場合はその場所的にもカテーテルの方が良いかなぁというのがありますし。
それで、主人が先生にバッと聞いたんです。「先生ならどちらにされますか?」っていう感じで、危険性はある上で、「先生は僕ならカテーテルにしますね」って言ってくださったんです。やっぱりその先生の言葉を信じて、信頼してという感じで。それで私はカテーテルにしようかって決めて、それが2・3日ですよね。
それで、実際にその時に入院は9日で10日に手術ということになったけど、その間も迷いましたよ。やっぱり、カテーテルと開頭、両方に道があるわけじゃないですか。だから…カテーテルって決めたけど、「やっぱり開頭の方にした方が良かったかなぁ」とか、その、検査入院の時にも開頭術で元気になられた方を見たんですよ。だから、「あぁ、開頭の方がいいんやろうか」とか考えて、それで実際9日に来た時もAさんも開頭で元気になられたでしょ。私と同じ日に入院されたKさんも開頭されるって言ってたから…「やっぱりカテーテルよりも開頭の方が良いのかなぁ」って、本当に直前まで迷っていたんですよね。
でも、開頭も私の場合だとクリップですか、それが目の神経にあたって失明する可能性とかもあるっていう感じだったし、命を落とすより片方の失明ぐらいやったらかまへんかぁとか…本当に複雑でしたよね。だから、本当にこれはなってみなきゃ分かんないね。後は「まな板の上の鯉」。それで「もう先生にお任せするしかないなぁ」っていう感じで。
それで、実際カテーテルを入れてこうして元気になって、頭痛はありますけどもね。
急に破裂してしまったら、自分の身支度も周りの整理も出来ないけども、手術をこの日にするというのが分かっていたら、成功するしないに関わらずちゃんと身の回りを整理して、子どもなり主人にこうこうこうだからって言えるけども、経過観察で手術をしないでいたらいつなるか分からない。で、その経過観察のままだと、「いつ破裂するだろう」、「いつ破裂するだろう」というので、ストレスも溜まりますでしょ。だから、そんな毎日は、よう送らんなぁというのもあったからね。だったらもう、手術に賭けましょう。本当に賭けですから。うん。うん。賭けましょうっていう感じでしたね。…それで、もしデメリットが、本当にそうなったら、家族に迷惑をかけるから、メモを、遺言っていうほど大げさな物ではないですけど、…。