僕の兄弟の兄貴が3人脳梗塞で倒れているんです。それで、たばこも吸うたり、酒も飲んでどったもんで、僕も一緒なんですけど、それで、家内が「行け行け」言うし、たまたま、もう、仕事が終わりになったし、はっきり言って遊びがてらっていう感じで(笑)気持ちとしてはね。フラフラと、まあ、行こうかなぁと、それで来たんですけどね。それで、「まさか」って思ってね。何で僕がこんな、仕事を辞めたとたんにこんな事にならんといかんのかなぁ、おかしいわって言って、これは間違いと違うかなぁってね。だけど、調べてから、もっと良く調べんと、ちょっとはっきりしたことはわからんいうことで、そこまで言われたら、行くとこまで行かんとしょうがないし、それで、やってもらったら、やっぱし、悪い方にちょっと出たんやけど。
だけど、もう手術ですか、してください。まあ、そら、最初はビビリましたけどね、僕はちょっとね、胃の方や弱くてね、まさか頭じゃなくて、胃をとにかく先に切るんじゃないかなぁってそれは心配しておったんですけどね。十二指腸潰瘍って言われてましてね。うん。そっちの方が先に切るんと違うかなぁと、思ったんや。まさか、頭の方を切るとは思わなかったもんで、ちょっとビックリしました。頭と言ったらちょっと怖いイメージがあるもんでね。複雑なね、よく中身は知りませんけど、複雑になっててね。人からもよく聞いてますからね。半分しびれたりとか、例えば、脳梗塞とかそういうあれがあるんでね。ほとんどが脳の方から来ておる、ということでちょっと、ビビリましたけどね。その後遺症がね。
それで、ここへ来てから先生が色々言われましたわね、怖いことばっかしね。臭いが分からなくなるとか、聞こえなくなるとか、半分がしびれるとかね。相手を見ても顔が誰か分からんと、やっと、孫も3人おり、仕事はもう終わって、やれやれこれからちょっと遊ぼうかなぁって思ってた時にこないなったから、これはね、えぇ!って思って、情けなかったですけどね。その日は「帰ってください」って言われたけど、帰ってもね、いつ破裂するか分からんし、その破裂したら、痛いとかなんとか聞いてますからね、、先生も破裂したら手術もなかなか難しいとか、時間がかかるとか言われてましたんで、いやぁ、“先生もう、できたら帰りたくない”って言う感じやったね。そんで、すぐに即やって下さいって言うたら、先生は“いやいや、今すぐ切れるわけでもないし、病院の都合もあるし、とりあえず帰ってくださいよ”って、言われまして、一日入院の後は僕らは2人が無理して“おらしてください”って言ったんです。僕よりも家内の方がちょっと怖がったんでね。もう、よう連れて帰らんっていう感じでね。
ちょっと、複雑な気持ちでしたわな。たばこを止めましたしね、酒も止めましたしね、その分かった時点でね。やっぱしね、先生の意見ではとにかくたばこを止めなさい、って言われて、“あぁ、そうですか”って。それで、パチッと止めて、酒も減らしたりとかして、今はもう止めたんですけど。それはもうね。怖いという、痛い目をするんやったら止めた方が良いんと違うか、ということで。たばこは特に毒やからね、たばこはとにかく止めたい。今までも、たばこはいかんというのは分かってたんですけど、こんな大きな病気してないから、そんな止めることないやろうと思っておったんだけど、もう、ここまで来たら、これは止めんといかんとね。先生方も絶対にたばこはあかんってね。」
なんで、ワシどないも無いのに。自覚症状がないからね。なんで、こんなに僕元気やのに。なんでこんなのことになるんやぁって。そら、嘘やで、エーって、家内に、それは違うで!って、こんなことにはならんで!ってね。そしたら家内は、「絶対に間違いない」って、悪い方に取るんですね。僕も最初は良い方に取りましたね。「いやー、そんなことないで!」ってね。だから、先生を疑いましたけどね。「それはおかしい。何ともないのに、それはおかしいで!」って思いましたけどね。それでも先生が言われるんですからね、間違いないわね。レントゲン、写真、それを見て、説明された時には、あぁ、そうか、なるほどなぁって言って、膨れてるところとか見せてもらったら、覚悟を決めんとしゃあないのかなぁってね。
毎日が怖いというんですかね。それは、僕が経験はないですよ。だけど、そうやって、先生の言われるのを聞いておったら、毎日が怖いというんかなぁ。だけど、病院に居らしてもらっている時は、なんか安心というんですか。看護婦さんもおいでやし。それは多少は安心していましたけどね。サーっていうた時には、それは運やからね。だから、居ってよかったなぁとは思っていますけどね。帰っておったらちょっと…狂っておるんと違うかなぁ。先生も言われていましたね、「僕も分からない」ってね。それを聞いたら余計に何か、誰も頼れないというかね。余計に怖いというかね。
今まで頭が痛いとかそんなんはないですから、胃が悪かったけど、僕は風邪なんか引いたらすぐに医者に行くというか、ひどくなるまでに、そういうことは進んで行っておりましたけどね。だから、今回も、手術した方が良いと言われて、「あぁ、そうですか」って、「もう、すぐにやってください」っていう感じでしたけどね。早くやって下さいって思ったからね。だから、人ごとじゃない、なんで、僕が…「こんなに元気がいいのに、辞めたとたんに、それもなんで、悪い胃がどうもないのに、脳の方に来てしまったんやろう」って思って、ちょっとビックリしましたね。ストレスとかいうのもあるのかもしれませんけどね。家内が「行け」って言ってなかったら行ってないと思いますね。
はじけた時の手術じゃないからね、先生にも言われましたからね。そういうようにはじけた時の手術と僕の今の状態とは全然違うから、それは安心してということは言われましたからね。先生に言わしたら、やりよい、というんですか。それは言われましたから、その点は安心していましたから、うん。手術自体は、先生の任せておこうって、思ってね。
なんか大きくて、5ミリぐらいで、いつ破裂しても良いぐらいで、行くところまでいってる、はじけてもおかしくない感じだったんでしょうね。そういうように先生には言われましたからね。だから、余計にビビリましたけどね。早いこと手術した方が良いなぁって。
僕の場合は、放っておくという気はなかったですね。それは、手術してもらって、安心して生きらんとね。ヒヤヒヤいながら生きるのは嫌いやから、とにかく開けてもらって、治してもらって、それの方が強かったですね。止めようとか、しばらく時間をおくとか、そんなんはなかったね。とにかく、早いこと治してほしかったね。破れないかもしれないとは思えなかったというか。いつか破れるというか。その状態を先生から聞いてね。例えば、ねじれたとかそういう状態じゃなくて、完全に膨れてるんやから。先生からも言われましたからね、「これはもうあかんわ」って。長生きしょうと思ったら、元気で長生きしようと思ったら、もう手術しかない。それで、これも先生から言われたんですけど、治す方法がまだあったみたいですけど、手術の方が手っ取り早いということやね。後腐れないというんでしょうか、そやから、手術の方が良いわあーということで、手術してくださいってね。何時かは破裂するやろうと、そっちの方が大きかったですね。
<家族:妻>
あんまり外には出ないでね、なるべくジーッとね。そうでないとどこでまたドーンと症状が出ているかね。だけど、はっきりした結果が出たのは、入院して、この病院の中やからね。その段階やからね、よう帰らんとおったなぁって思って、それで、ここにおったから早いこと手術ができたんかなぁって思ったりもしとんやけどね。こんなんはどこにも行きようがないし、遊ぶこともできんし、毎日毎日ビビって、いつ倒れるかわからんから、これやったら、病院にね、居ってね、いつ手術してもらえるか分からへんけど、居る方がええんじゃないかなぁと思って。それで、2人で頑張ったというか、先生は後で言われてましたけどね。奥さんはいい勘をしておられるってね。(笑)そんで、2人きりやから、特にね、倒れた場合に、もう終わりですからね。