2016年03月15日(火)

脳Know実践セミナー

皆様
いつも研究会のブログに寄っていただきありがとうございます。

平成27年度の研究会テーマ「脳卒中看護に補完代替療法を取り入れる~急性から在宅まで」
を引き継ぎ、実践セミナーでは『身体と心にとどく癒しの看護技術』ということで、具体的な技術を学びました。当日の参加者は23名でした。

講師にお招きしたのは、藤原櫻先生(神戸常盤大学)です。実践は、アロマハンドマッサージとリラクセーション:漸進的筋弛緩法、でした。

技術を体験する前に!しっかりと知識を学びました。「看護技術における相互身体性」、「マッサージとは」、「アロマセラピーとは」などなど。藤原先生は、“看護師の手”は、「触れることによって患者の体験している世界を了解する。相手の主観に働きかける。」「お互いにひとつの関係を体験しあうものである。」「病人の全体的な状態を知る。そして病人もまた私の手(身体)を感じつつ全体としての自分自身の感覚を感じる。ここにおいて私と病人とは共通の知覚を体験するという、『相互身体的』な一つの関係状況を共有することになる。」とお話しされました。

「触れあうことの効果」「なでさすることの効果」を生理学的な変化から明らかにし、その他の触れるケア(タクティールケアやタッピングタッチ)も紹介、こうした理論的なお話を通して、看護師の手を使って行う看護技術が『Therapy=療法』として様々な可能性を秘めていることを改めて認識しました。

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様々なオイルの体内動態、効果や効能、さらにはマッサージオイルの作り方、適度な濃度などのレクチャーの後、いよいよ、“まったり組”と“しゃっきり組”に分かれて『アロマオイルを使ったハンドマッサージ』

まずは、藤原先生のデモンストレーションです。藤原先生の“手”を見てください。しなやかな動きと適度な圧、私は、手の先から優しさが伝わるように感じました。

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そして.........何をやってるって?

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リラクセーション法の一つである『漸進的筋弛緩法」です。
リラクセーションの目的は「身体的・精神的・情動的な緊張状態を自律神経系の自己調節によって緩和することにより、ストレスの軽減や解消を図る。」
漸進的筋弛緩法は、筋肉が緩んでいるという感覚を味わうことが重要だそうです。
手⇒足⇒胸⇒肩⇒顔の順番で筋肉をゆるめる。

心地よい音楽が流れ、藤原先生の柔らかな声で導かれ、「呼吸を整え」、そして「気持ちを自分に集中させる」。流れる空気を感じ、隣の人の気配を感じ、全身の力を抜き、ただ静寂に中に自分の身を置くという時間を味わいました。

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『脳-netサロン』

そして、実践セミナー終了後、藤原櫻先生を交えての『脳-netサロン』です。

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平成27年度の研究会と実践セミナーそして第2回脳ネットサロンも終わりました。

そして、平成28年度の活動計画を着々と準備しています。

まずは、6月11日(土)の『脳-netサロン』開催です!!研究活動支援をします。
今年も、“研究課題が絞れない”、“学会発表を考えているけど抄録やスライドをどう仕上げようか、いき詰まっている”、“論文作成が難しい”など頑張っておられる皆様のお手伝いをさせていただきます。参加申し込みはホームページから。